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院長の症例紹介

診察症例:犬(雑種) 4カ月 メス 誤飲

主訴は「数日前にゴム部品を飲み込んでしまい、昨日から吐いている」との事でした。

 

元気や食欲はありましたが、嘔吐が続いているとの事でレントゲン検査を行いました。

 

 レントゲン写真

 

ですが、胃内に未消化物が存在していたため異物陰影の評価は困難でした。

そのため引き続き、超音波検査にて胃内を検査しました。

 

 

超音波画像と誤飲異物

 

超音波検査画像から飼い主様にお持ち頂いた異物と形が類似しているモノとその他にも丸い異物らしきモノを確認しました。

 

2日前に誤飲したとの事でしたが、まだ胃内にある事から催吐処置を行いました。

 

 誤飲異物

 

催吐処置では飼い主様の稟告通りのゴム製の部品と洋服のボタンが出てきました。

その後は皮下点滴と胃腸薬の投与を行い、帰宅されました。

自宅で嘔吐が続く場合は再受診をお伝えしましたが、現在は経過良好です。

 

時間が経過し、胃から腸に流れてしまえば催吐処置や内視鏡での摘出は困難になり、開腹手術を行ったり、最悪の場合は命を落としてしまう可能性もあります。

今回の様に幼い小さい動物であれば尚更です。

度々ご紹介させて頂いている「誤飲・誤食」ですが、今回の様な異物食べた瞬間を確認したらすぐに動物病院に受診する事が適切です。

 

 

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