下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院の腎・泌尿器科

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腎・泌尿器科

腎・泌尿器科について

心腎連関という言葉はご存じでしょうか?心機能が低下していると腎不全を合併しやすくなったり、腎不全だと心不全(肺水腫など)を発症しやすいと言われています。心臓と腎臓は様々な因子を介して生体の恒常性維持を行っており、どちらかの破綻が心腎症状となって現れるという考えから、腎・泌尿器にも力を入れています。

当院では定期的な腎機能検査や尿路造影検査、慢性腎不全の維持療法をはじめ、透析療法、また結石の摘出術や尿道瘻設置などの外科手術が可能です。

こちらでは、当院で特に多い疾患と治療法などをご紹介します。

このような症状は腎不全のサインかも!?

このような症状がある場合は、腎機能検査をおすすめします。

  • 水をよく飲み、尿量も多い
  • 最近体重が減ってきた
  • 元気や食欲が無い
  • 下痢や便秘がつづく
  • 毛にツヤが無い

慢性腎不全

体内で作られた老廃物が、腎臓の機能低下により十分な排出ができなくなります。初期症状は殆どありませんが、末期になると食欲不振や元気喪失、また痙攣発作などを引き起こします。動物の高齢化に伴い増加傾向にありますが、日頃の動物達の生活の変化に気付くことで病気を早期発見し、上手に付き合って行くことも可能です。

治療法

残っている腎臓の組織を大切にして、病気の進行を抑制すること、症状の緩和をとることがこの治療の目標です。症状やステージに合わせて、食事療法、内服、点滴治療、造血剤などの治療を組み合わせて行います。食事療法やお薬の投与によって寿命が伸びることが知られていますので、早期発見・早期治療が最も大切です。

腎機能検査

身体測定

問診や聴診をして、生活習慣や現在の身体症状を確認します。

尿検査

血尿や尿糖、タンパクなどが尿中に出ていないかやUPCを確認します。

血圧測定

高血圧になっていないか確認します。

血液検査

貧血や腎臓にどのくらいの負担がかかっているのかを確認します。

腎エコー検査

腎臓の血流状態や膀胱内に何があるのか特定します。

腎機能検査をすることで残存している腎機能を予測し、今後の治療内容を考えていきます。

急性腎不全

動物には人とは違い、食べると死の危険性がある食べ物(タマネギ、チョコレートなど)があったり、薬物、アルコールや交通事故などで急性腎不全を生じることもあります。急性期の場合は進行も早く、早い段階で適切な処置や治療をしないと死亡するケースもあります。ですが、誤食などの場合は早く気付けば元気に退院出来ることも多く、予後も良好です。

治療法

急性腎不全は死亡する危険性が高い病気ですので、入院での治療が必要です。点滴・薬剤治療を行い効果が出ない場合や中毒の場合など、内科的に腎不全がコントロールできない時は腹膜透析や血液透析を行うこともあります。

当院では獣医師と臨床工学技士が共同し、2016年より透析などの血液浄化を安全に提供できる準備をしています。急性期の場合でも透析一回で完治することは無く、1ヶ月など長い期間を要することがほとんどです。

現在は大型犬をメインとしていますのが、小さい動物にも負担無く施術出来る様になり、飼い主様の心身的・経済的な負担をいかに減らすか、を目標に日々取り組んでいます。納得いく方法がご提供出来るまでは、腹膜透析をメインとさせて頂きますので、少々お待ち下さい。

尿石症

はっきりとした原因は不明ですが、体質、食事、飲水、排尿回数などが関与しているといわれています。尿を作り出し、排泄する尿路に結石が出来て、頻尿、血尿、再発性の膀胱炎、尿路閉塞などの症状を示します。排尿困難になると尿毒症になり、死亡する事もあるので緊急の処置・手術が必要となります。診断として、腹部のレントゲン検査、超音波検査によって結石の存在を確認し、結石の種類は尿検査をすることで判断して治療や処置を行います。当院ではチワワやパピヨン、トイプードル、マルチーズなどの小型犬種や尿道が細長い雄猫に関して好発している印象がありますが、生活の中の様々な要因が考えられるため、健康時の尿の色や回数などを把握しておくことがとても重要です。

  • レントゲン写真

  • 摘出した結石

治療法

ストラバイト結晶などの顕微鏡下レベルの結晶の場合は、食事や膀胱を正常化させるための抗生剤などの内服を行う内科的治療を行います。砂状の結石が尿道に詰まってしまった場合は、カテーテル挿入を行い管理したり、点滴で尿量を増やす事によって一緒に流してしまうという方法があります。

ですが、大きな結石やシュウ酸カルシウムなどの溶かすことが出来ない結石の場合は、外科手術をすることによって取り除くのが一般的です。結石の種類によっては、食事で溶かす方法もありますが、この方法は時間を要し、徹底的な食事管理が必要で、飼い主様の協力が不可欠です。

予防法

全ての原因ではありませんが、食事改善は尿結石の予防にとても効果的な方法の一つです。療法食には様々な種類があり、尿結石の種類、年齢、体格、基礎疾患の有無で適切な療法食を判断する必要があります。療法食を食べていても、それ以外のおやつやフードを混ぜて食べていては意味がありません。

しかし、今までの食事スタイルを変えて、療法食を食べてくれない・・・といったお悩みもよくお聞きします。尿石症の療法食には様々な種類があり、その子にあったフードや与え方などペット栄養管理士が御相談を承りますので、気軽にお声をかけてください。

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