診察症例:ウサギ メス 6歳 鼓腸症|下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院

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院長の症例紹介

診察症例:ウサギ 6歳 メス 鼓腸症

主訴は「数日前から食欲が減り、震えている」との事でした。

 

検診時に腹部は誇張しており、便も下痢状で毛が排泄されていました。

 

 レントゲン写真

 

レントゲン検査では盲腸内にガスが溜まっており、これが腹部誇張の原因でした。

 

 超音波画像

 

また超音波検査では大腸の重度拡張が確認され、内容物も停滞していました。

 

検査の結果より、腸管の蠕動運動が低下してしまう「鼓腸症」と診断しました。

ですが、来院時の体温は35℃台と低体温だったため、当院では点滴と胃腸薬・下痢止めなどを投薬し、自宅では保温をして頂くように飼い主様にお伝えしましたが、翌日亡くなりました。

 

今回の「鼓腸症」ですが、原因としては食物繊維の不足や高カロリー、高タンパク食の給餌、またストレスなどでも起こりえる病気です。

症状としては、食欲不振から始まり、便秘や下痢、腹部膨満などが現れ、呼吸も荒くなることがあります。

ストレスの無い生活環境を作る事や日頃から高繊維のモノを食べる習慣をつける事でこの病気は予防出来ます。

ウサギの場合は常に抱っこなどで腹部を習慣的に触るなどして頂くと変化に気づきやすくなりますが、急に元気が無くなった時にはもう手遅れになってしまう事もありますので、便の状態に変化があったり、食事の摂取量が減っている場合は動物病院への受診をお勧めします。

 

 

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