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院長の症例紹介 2016年11月22日
主訴は「右後ろ足にしこりが出来た」との事でした。
8カ月前に線維肉腫の切除手術を行っており、今回はその再発が疑われました。
腫瘍には120mlほどの液体が貯留しており、前回と同位置に腫瘍が再発したため、すぐに手術の予定を組みました。
切除前
前回はΦ40mmの大きさでしたが、今回は倍のΦ80mmほどに腫大していました。
切除部位
12歳という高齢ではありましたが、麻酔覚醒もスムーズだったため当日に退院し、切除部位は病理組織検査に提出しました。
その後の病理組織検査では「再発性高悪性度線維肉腫」という悪性腫瘍と診断がつきました。
腫瘍細胞の増殖が速く、前回と比べても悪性度が増していました。
今後も再発を繰り返す事が懸念されるため、慎重に経過を観察すると共に、次回の再発の場合は断脚の可能性もある事を飼い主様にはお伝えしました。
今回の症例では「ワクチン関連肉腫」の可能性が病理検査からも強く疑われました。
これはワクチンを注射した場所に様々な種類の肉腫が生じる事からこの名前がついていますが、現在ではワクチン以外の薬剤でも肉腫が生じる可能性もある事から「ワクチン関連」という名前も変わりつつあります。
また薬剤を接種してから、4週間から10年以上の発症時差もあり、実際注射を受けた猫がいつどの薬剤で肉腫になったのかは不確定な部分もあります。
この症例はワクチンに対して悪いイメージを持たれる方も居るとは思いますが、「ワクチン関連肉腫」の発症率は1%以下と言われていますし、いくつかの猫の伝染病を予防をする事ではワクチンには大きな意味があります。
今後もこの症例に対しては、勉強していきたいと思います。
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