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院長の症例紹介 2016年11月20日
主訴は「2日前より目を痒がり、脱毛してきた」との事でした。
初診時
脱毛は眼と鼻が中心で、その他の部分には見られませんでした。
皮膚の顕微鏡検査でも球菌の感染が少し見られたため抗生剤と痒み止めとしてステロイドの処方で1週間経過観察としました。
1週間後の受診では球菌は確認されず、発毛してきたため一旦内服は休薬し経過観察としました。
ですが、その1週間後にはまた同症状で来院されたため、ステロイドで痒みを抑えながら、皮膚専門医と共に症状について考えていきました。
今回は飼い主様の希望により皮膚のバイオプシーは行いませんでしたが、状況証拠から「家族性皮膚筋炎」という診断に至りました。
主にコリーやシェルティに多い事から遺伝疾患と言われています。
また比較的血液循環の少ない部位に症状が出る事が多いため、今回の症例のような部位の脱毛症状が目立ちます。
治療方法としてはホルモン剤や抗炎症薬などの薬剤投与をはじめ、成長の過程での自然治癒もありますが、飼い主様の希望もあり今回の場合は痒みのコントロールを行いながら経過観察としました。
1か月後には顔の痒みは無くなり脱毛部位に関しても発毛が促されている事から、追加の薬剤投与はせずに一旦治療終了としました。
初診時から2年経過した現在も痒みに関するコントロールをする事もありますが、脱毛の拡大などはしておらず経過良好です。
今回の「家族性皮膚筋炎」の診断に至るまでは、飼い主様にも長いお時間を頂きました。
全ての状況証拠で考えられる病気を一つ一つ排除していき、最後にたどり着いたのが診断が遺伝性疾患でした。
治療の効果が得られない病気を遺伝と決めつける事は簡単ですが、まだ8カ月のコの今後の経過を遺伝で決めつけていいものなのか私も確定診断出来ずにいましたので、今回は皮膚専門医の先生にご協力頂き確定診断に至りました。
まずは確定診断に至るまで私にお時間を下さり、ご協力頂いた飼い主様に感謝です。
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