手術症例:アメリカンショートヘアー 3歳 オス 口唇ポリープ 低悪性度線維肉腫
主訴は「口から出血している」との事でした。
検診時に出血の原因が口腔内にあるポリープである事を確認しました。
以前2歳の時に他院にて口腔内のポリープを切除したという事だったので、今回はその再発が疑われました。
また外出をするという事で猫白血病などのウイルス感染も疑われましたが、そちらの検査は陰性でした。
今回の場合は1年程で再発したため、飼い主様より切除と病理組織検査を希望され、手術を行いました。
今回の病変は狭範囲なため切除後は縫合ではなく、レーザーにて病変基部を蒸散しました。
術後、切除部位は病理組織検査に提出し、当日退院されました。
その後の検査結果では「低悪性度線維肉腫」という悪性腫瘍である事が分かりました。
今回の症例は当初は炎症性病変であったと思われますが、慢性化により線維肉腫になったと診断しました。
この病変については再発を繰り返すことが多い事とまだ3歳という事で長期的に経過を観察していきたいと考えています。