診察症例:トイプードル 6カ月 オス 下痢 寄生虫感染 ジアルジア
主訴は「昨日から下痢が続いている」との事でした。
元気や食欲はありましたが、下痢症状が続き、血混じりの便が出ているとの事でした。
健診時に腸蠕動音が強いため、便検査をご提案しました。
便の顕微鏡検査を行うと「ジアルジア」を確認しました。
小さく動いている丸い物体が「ジアルジア」です。
ジアルジアとは主に小腸に寄生する寄生虫です。
子犬や若齢犬が感染すると軟便や水様便などの症状が出て、長く続くと体重減少や発育不良に繋がります。
また経口感染が主なので、散歩中や集団生活での感染が報告されています。
ジアルジアの治療には抗原虫薬を使用し、駆虫を行います。
今回の症例でも駆虫を行いながら、抗生剤・下痢止め・止血剤などを併用し、治療を進めていきました。
子犬の場合は特に下痢症状が続くと、栄養分を吸収できなくなり、命に関わることもあります。
2~3日下痢が続く場合は動物病院に受診して便検査をお勧めします。