手術症例:ラブラドールレトリーバー 2歳 オス 眼瞼内反症|下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院

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院長の症例紹介

手術症例:ラブラドールレトリーバー 2歳 オス 眼瞼内反症

主訴は「他院にて2カ月前から眼瞼内反症と言われた」との事でした。

 

2カ月前より結膜炎症状があり点眼治療を行っていましたが、手術をしないと根本的に完治しないため当院での手術を希望されました。

 

以前、症例紹介で「異所性睫毛」についてお話しさせて頂きました。

「異所性睫毛」は本来睫毛が生える場所とは違う場所に生えてしまう事でしたが、今回の「眼瞼内反症」はまぶたが内側に沿って睫毛が眼球に入ってしまう事です。

その結果、涙や目やにが増えたり、結膜炎・角膜炎を起こしたりします。

元の原因は違いますが、共に同じ症状が出てくる場合が多いです。

 

img_0114 来院時

 

今回の症例では「結膜炎」が生じていました。

 

手術前検査も問題が無かったため、飼い主様と相談し、来院から2週間後に手術を行いました。

 

 内反部切除後

 

内反部の切除を行い、まぶたの形を整えます。

 

img_0115 切除部縫合後

 

その後、切除部を縫合し手術は終了です。

 

術後は「結膜炎」の治療のため抗生剤点眼や消炎剤点眼を使用し、術後2週間で抜糸し、治療終了しました。

 

今回の「眼瞼内反症」の一番の原因としては先天性が挙げられます。

特にセントバーナード、コッカースパニエル、ブルドッグ、ラブラドール・レトリーバー、チャウ・チャウなどが好発犬種と言われています。

また後天性としては何らかの病気でのまぶたの後遺症と言われています。

今回の症例の場合は以前から症状が出ていたわけでは無く、2カ月前からの症状という事で後天性と診断しました。

長期間の眼のトラブルはどんな動物でもストレスになりますので、経過を観察しても改善しない場合は動物病院に受診しましょう。

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