手術症例:ネコ(Mixed) 2歳 メス 裂傷 断尾
主訴は「尻尾にケガをして自宅で治療していたが、悪化してしまった」との事でした。
自宅で包帯などで処置を行っていたとの事でしたが、中央部が裂傷していたため、先端部は壊死が生じていました。
そのため飼い主様に断尾手術をご提案し、手術前検査で異常が無かったため、手術を行いました。
エリザベスカラー装着は困難との事だったので、抜糸が不要の吸収糸で縫合し手術を終了しました。
以後は抗生剤内服で経過観察し、治療終了としました。
今回の症例では壊死が進行していたため断尾という選択になりましたが、ケガをしていると気づいた時点で適切な処置を行えば温存できた可能性もあります。
外で生活をしていた猫のストレスなどを考えて、外に自由に散歩出来る環境を作る事に否定はしませんが、飼い主様には病気の感染やケガ・事故などの危険性がある事は考えて頂きたいと思います。