手術症例:ペキニーズ 5歳 メス 咬傷 眼球突出 眼瞼縫合
主訴は「同居犬とケンカして眼から血が出ている」との事でした。
今回は夜間の時間外での診療で、他院にて角膜損傷の治療をしていたということで、今後の治療・手術もかかりつけ医で行いたいという希望があったので、当院では応急処置として「眼瞼縫合」をご提案しました。
この時点での「眼瞼縫合」は眼球をもとの位置に戻し、これ以上眼球に負担をかけないための処置です。
今回の症例では眼瞼にも内出血や咬傷があったため、極力眼瞼の負担を減らすために短いカテーテルをクッションにし、縫合力を強めるように処置を行いました。
今回はこのような応急処置を行い、かかりつけ医に転院されました。
夜間の時間外診察のほとんどは初診の方です。
当院ではこのような処置や入院を必要とした場合、継続治療を当院で行うか、次の日の朝にかかりつけ医で行うかのご判断は飼い主様にお任せしています。
ですが、初診の場合、「以前血液検査をやった事がある」や「どこかが悪いとかかりつけ医から言われている」など不明点が多く、診断を迷う時があります。
時間外診察は救命を目的として当院では行っておりますので、かかりつけ医があり、検査を定期的に行っている場合は今までの検査結果などはご持参頂きたいと思います。