手術症例:ウェルシュ・コーギー 8歳 メス 腫瘤切除 脂肪腫
主訴は「右脇にしこりがある」との事でした。
本人も気にしておらず、発生時期は不明ということでしたが、来院時に測定したところΦ5㎝だったので、まずは細胞診検査を行いました。
細胞診検査では「脂肪腫」でしたが、それ以上の詳しい事は分からず、腫大傾向にあったため切除を希望されました。
今回の腫瘤に関しては筋膜との癒着があり、筋膜と共に切除しました。
縫合に関しても、あまり可動する場所では無かったため治療終了まで7日間とスムーズでした。
後日の病理検査の結果は「脂肪腫」でした。
初回の細胞診と結果は同じでしたが、この場合の肉眼や細胞診のみでの良悪判定は困難な場合もあるため、今回病理診断を決断頂いた事で私も早期に確実な診断をつける事が出来ました。
良性腫瘍で炎症所見も無く予後は良好ですが、今後も体表の「しこり」に対しては再発の可能性もあるので経過を観察していきたいと考えています。