診察症例:パグ 7歳 オス 胃内ガス貯留 洞性不整脈|下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院

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院長の症例紹介

診察症例:パグ 7歳 オス 胃内ガス貯留 洞性不整脈 徐脈

主訴は「暴れて苦しそうにしている」との事でした。

 

来院時は暴れた影響で口から出血しており、かなり腹部が膨れて呑気をしていました。

飼い主様より、「大豆と牛乳を与えたあとに、食事を通常よりも多く与えてしまった」と稟告があったので、この状況から腹部に何らかのトラブルがあると考え、レントゲン撮影を行いました。

 

img_9544 来院時

 

苦しそうにしている原因は胃内ガスの大量貯留によるものでした。

 

 

来院時の心電図

 

また膨満した胃の影響で迷走神経が刺激を受け徐脈になっていたので、緊急的に胃穿刺を行い、胃内ガスを抜去しました。

 

img_9545 img_9546

抜去後

 

ガス抜去後は徐脈も改善され、経過観察のため2日入院し、元気に退院出来ました。

 

今回の症例では「胃捻転」にならずに、早期に穿刺のみで胃ガスを抜去出来たため入院2日目で退院することが出来ましたが、命の危険もある症状です。

この症状は胃内の大豆と牛乳などの内容物が多かったため発酵によりガスが多量に発生し、胃内ガスの大量貯留になったと考えています。

 

食事の後にすぐに散歩に出かけたり、早食いや早飲み、加齢などの様々な要因で起こりえる事なので、いつもとは違う様な食事量や食事後の行動を行う際には注意が必要です。

 

 

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