診察症例:イヌ(Mixed) 13歳 オス 腫瘤 半導体レーザー
主訴は「6ヶ月前から左頬のデキモノが徐々に大きくなってきた」との事でした。
高齢だったこともあり他院にて経過観察とされていましたが、飼い主様は何らかの処置を希望されていたため当院を受診されました。
左頬の腫瘤に関しては表皮に付いている様なイメージで、底部固着が無かったため、半導体レーザーをご提案しました。
レーザー照射後の経過観察中に掻いて出血する事もあり止血処置を行いましたが、3週間目には腫瘤は取れつつありました。
施行1ヶ月後
処置を始めて1ヶ月で腫瘤は切除出来ました。
その後2週間後の検診でも切除部分の状態は良好でした。
今回の症例では13歳という年齢と底部固着が無かったため、一番負担が少ない半導体レーザー治療をご提案しました。
また腫瘤との因果関係は不明ですが、食欲不振も見られたため、麻酔のリスクも考えさせられました。
現在は再発も無く、食欲も回復していることから、QOL(生活の質)は保てたと考えています。