診察症例:ネコ(Mixed) 8歳 メス 鼻気管炎 くしゃみ ネブライザー
主訴は「1週間ほど前からクシャミが出ている」との事でした。
飼い主様より「内服困難」と伺っていたので、今回は抗ウイルス薬の注射とネブライザーで対応しました。
当院では小部屋に入ってもらい、ネブライザー機器を接続して治療を行います。
ヒトは口や鼻付近に液剤噴射口を近づけて行いますが、動物達は困難なのでネブライザー室に入り、液剤を15分程度吸ってもらいます。
ネブライザー機器には超音波を利用するモノとコンプレッサー付きのモノがあります。
当院ではコンプレッサー付きネブライザーを使用しています。
その理由は様々な吸入薬に適応出来るからです。
機器は少々重く、モーター音が超音波式のモノに比べると大きいですが、機器のメンテナンスが簡単です。
当院では稼働率が高く、様々な動物に使用しているため、感染予防の観点からスタッフ全員が簡単に消毒・滅菌出来る機器を選びました。
この治療は数日間連日施行する事が望ましいですが、動物達の症状が軽度の場合は2~3日1回でも効果があります。
また薬剤を吸ってもらっているだけなので、内服を無理に飲ませるより、動物達にもストレスは掛かりません。
ネブライザーと内服の併用が症状改善の近道ではありますが、内服が難しい場合はご相談下さい。