手術症例:ノルウェージャンフォレストキャット 9歳 オス 腫瘤 嚢胞性アポクリン導管腺腫
主訴は「黒いデキモノが左胸に出来ている」との事でした。
本人も気にしておらず、細胞診検査でも角質とメラニン顆粒のみの検出だったため、腫大傾向なのかどうかを確認するため一度目は経過観察としました。
その後、飼い主様より手術の希望があり切除を行いました。
切除前
腫瘤に関しては、左胸部にあり、圧迫すると泥状物が出てきました。
切除腫瘤は病理組織検査に提出し、麻酔中も安定していたため当日に退院しました。
その後の病理組織検査では「嚢胞性アポクリン導管腺腫」という良性腫瘍と診断がつきました。
また腫瘤と正常組織との境界は明瞭で完全に切除されており、完全切除により根治が期待できるとの事でした。
予後判定のため今後も経過を観察していきたいと思います。