手術症例:ゴールデンレトリバー 11歳♀ 乳腺腺腫
主訴は「1ヶ月くらい前よりお腹の出来物が大きくなった」との事でした。
摘出前
生活する体勢によって地面に擦れてしまい時折出血しており、本人も気にして舐めてしまい自潰したため手術のお話をさせて頂きました。
また右の腫瘤は分かりやすいですが、左の同じ位置にも腫瘤がありました。
手術前検査にて、大きな異常も無く、レントゲン検査にて転移が認められなかったため、通常の手術方式にて腫瘤摘出と避妊を行いました。
腫瘤は全て病理検査に出し、麻酔覚醒も順調だったため次の日には退院。
病理検査の結果で良性の「乳腺腺腫」と診断が出て、現在ではいつも通りの生活に戻っています。
避妊も同時に行ったため、今後の乳腺腫瘍の発生率は下がると考えられますが、今後も経過を見守って行きたいと思います。
また、腫瘍が出来ても一概に癌とはいえません。
今回の様に飼い主様が病理検査の決断をして頂いた事によって、私もしっかりとした診断を下す事ができ、適切な方法お伝えすることが出来たと感じています。