手術症例:ライオンヘッドラビット 3歳 オス 精巣腫瘤 去勢
主訴は「2カ月前から精巣が大きく固くなってきた」との事でした。
左側精巣のみ腫大しており、この影響か不明ですが食欲も依然と比べ減少しているとの事で初診時に手術を希望されました。
食欲低下はありましたが、血液検査では異常が見られなかったため後日手術を行いました。
今回は左側精巣は腫大していましたが、基本は通常のウサギの去勢と同じ方法で手術を行う事が出来ました。
摘出した精巣に関しては、左側は右側の5倍ほど腫大していました。
今回の症例では病理組織検査は希望されなかったため、術後7日目の経過観察で食欲も回復したため治療は終了しました。
ウサギは麻酔をかける事もリスクがありますが、犬・猫同様に去勢・避妊をしなければ生殖器疾患や婦人病になる可能性はあります。
現在では比較的ウサギの去勢などは浸透化し、昔と比べ麻酔の安全性や技術も高まっています。
ウサギが家族になったら、将来の病気の事を踏まえて検討して頂きたいと思います。