診察症例:トイ・プードル 4歳 メス 組織球腫|下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院

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院長の症例紹介

診察症例:トイ・プードル 4歳 メス 皮膚組織球腫

主訴は「数日前から耳にシコリがある」との事でした。

 

 

来院時

 

Φ9mm程の腫瘤でしたが、本人は気にしておらず、触診でも痛がる様子もなかった事から細胞診検査を行い精査しました。

 

 顕微鏡検査画像

 

今回の結果で丸い特徴的な細胞が確認されたため、「組織球腫」の可能性が高く、ステロイドでの治療をご提案しました。

 

 7日後

 

内服7日後には腫瘤は消失し、ステロイドは休薬し、経過観察としました。

 

今回の症例は病理組織検査に提出はしていませんが、細胞診検査の結果や腫大のスピード、ステロイド投与により消失した事から、「組織球腫」と診断しました。

「組織球腫」の特徴は若齢動物の頭部の鼻・口・耳部分に主に出現する事が多いです。

また腫大スピードも速く驚かれる飼い主様も多いですが、3カ月以内に退縮していく場合がほとんどで、再発の可能性も低いです。

当院でもほとんどが内服で治療をしていますが、退縮までに時間を要する場合は「組織球腫」以外の可能性も考え、切除を行い病理組織検査を行う場合もあります。

腫瘤の場合は良性か悪性か見た目では診断は出来ませんので、細胞診検査や病理組織検査にはご理解頂きたいと思います。

 

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