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院長の症例紹介

手術症例:猫(雑種) 年齢不詳 オス 裂傷 尿道断裂

院長の症例紹介 2017年02月02日

主訴は「家に帰ってきたら、股部分から出血していた」との事でした。

 

「外には時折一人で外出しており、事故かケンカによるものかもしれない」との事で飼い主様よりお話しは頂戴していましたが、出血部位は予想よりも重症でした。

 

 来院時

 

毛によって傷口が不明瞭であったため、出血部位は全て毛刈りを行いました。

その結果、右陰睾近くが裂傷し、精巣が外に飛び出している状態でした。

この状態では感染の恐れから命の危険性もあるため、飼い主様に同意を得て、緊急手術を行う事になりました。

 

 

生化学検査結果

 

出血はしていたものの裂傷発見後すぐの来院だったため貧血などもありませんでしたが、BUN、GPTに関しては若干高値を示しました。

また下半身に広がるアザなどから「クラッシュ・シンドローム」の可能性も考え、電解質を測定したところKが7.5である事を確認出来ました。

そのため、手術開始までの2時間は出血量や電解質補正なども考慮し、生理食塩水での輸液を行いました。

 

「クラッシュ・シンドローム」とは挫滅症候群とも言い、身体の一部に長時間の圧迫を受けたり、筋肉の激しい損傷などで壊死し、壊死した筋細胞からカリウムやミオグロビンなどが血液中に多量に漏出することにより高カリウム血症や急性腎不全を発症すると言われています。

 

実際の麻酔時の心電図波形

 

高カリウム血症では不整脈や徐脈など心電図異常も特徴の一つのため、手術中に関しては特に注意が必要になります。

今回は徐脈はありませんでしたが、テントT波が手術初回より検出されていました。

ですが、去勢手術に関しては皮膚の損傷は大きなものではありましたが通常通りに終了し、腹部臓器に関して超音波検査を行ったところ膀胱に蓄尿しているのに排尿が出来ていない事に気づきペニス付近を確認したところ、尿道とペニスが断裂していました。

 

 

ペニスと尿道の断裂

 

そのため尿カテーテルでペニスと尿道を繋ぎ合わせ、縫合することで回復を期待しました。

 

 縫合後

 

尿道の断裂と縫合により、通常より尿道は短くはなりましたが、排尿が確認出来たため閉腹しました。

 

術後2日目の血液検査では損傷が重度だったためCPKは2000U/Iと高値でしたが、Kは基準値になり、貧血もなく、食欲や元気もあったため、術後3日目には退院し経過観察としました。

 

 術後12日目

 

その後は縫合部の経過も良好で、排尿もカテーテル以外でペニスからしっかりと出ているという事から術後12日でカテーテル抜去と去勢部の抜糸を行いました。

 

 術後18日目

 

術後18日目で排尿もスムーズに出来る事を確認した事から治療を終了としました。

 

手術で全てを治せたらいいですが、どうしても術後の管理やリハビリには飼い主様のご協力は必要不可欠です。

今回は当院に何度も来院して頂き沢山のご苦労をおかけしましたが、退院後カテーテルの管理や生活面でのサポートなどご自宅でしっかり行って頂いたため、完治も早かったのではないかと思います。

 

 

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