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院長の症例紹介

手術症例:ミニチュア・シュナウザー 11歳 オス 去勢 精巣腫瘤

院長の症例紹介 2016年12月19日

主訴は「右側の精巣だけ大きくなっている」との事でした。

 

高齢という事と他院にて不整脈を指摘されたため、紹介にて当院を受診されました。

右側の精巣腫大に関しても1カ月前程から気になっていたという事で、飼い主様が手術を希望されました。

 

11歳という年齢から麻酔のリスクを考え、通常の手術前検査以外に腹部・胸部超音波検査なども加え検査を行いました。

心電図やレントゲン写真にて若干の左室肥大を確認しましたが、手術は可能を判断し、高齢での手術のリスクをご理解して頂き、手術を行いました。

 

 手術前

 

右側精巣が左側の2倍ほど腫大している事がはっきりと分かります。

痛みや熱感などは無く、硬結していました。

 

 手術後

 

摘出精巣に関しても形態上の変化は認められず、飼い主様も病理組織検査は希望されなかったため、手術は終了としました。

不整脈に関しても手術中は発現せず、状態も安定していたため、術後3時間後に退院しました。

その後の経過も良好で、術後10日目に抜糸し治療終了としました。

 

今回の「精巣腫大」ですが、原因は炎症や腫瘍、外傷など様々です。

今回の症例では熱感や痛みを伴わなかったため腫瘍も疑いましたが、そこまでの精査は希望されなかったため経過観察としました。

ですが生殖器の疾患を予防する第一の方法は1歳未満の時期の去勢手術だと思います。

ご家族で意見が分かれる部分でもありますが、ただ可哀そうという理由だけでは無く、そのコと一緒に過ごしているであろう10年後の未来も考えて欲しいと思います。

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