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院長の症例紹介

診察症例:ラブラドール・レトリバー 10歳 メス 外耳炎 耳血腫

院長の症例紹介 2016年11月29日

主訴は「他院で外耳炎の治療をしていたが、耳が膨らんできてしまった」との事でした。

 

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来院時

 

飼い主様より詳しくお話を伺うと、外耳炎の治療経過が長いとの事だったので、外耳炎からくる「耳血腫」の可能性が高い事をお伝えしました。

 

 

「耳血腫」とは耳の皮膚と軟骨の間に血液が溜まる病気です。

 

s0011_01 アニコムより引用

 

犬の耳はヒトと比べて、様々な機能を兼ね備えているため血管が発達しています。

それ故に外耳炎や腫瘍などで耳を気にして掻いてしまったり、事故での外傷など何か物理的な衝撃が加わると内出血を生じ、耳血腫が生じる事が多いです。

 

今回は主訴から外耳炎という事は把握していましたが、耳垢検査を行うと大量のマラセチアが確認されました。

そこで外耳炎の治療を行うと共に、耳介の血液を抜く処置を行い、経過を観察しました。

 

img_0421 耳血腫内の血液

 

初診日は20mlほど血液抜去を行いました。

 

初診日より5日後には35ml、15日後には70mlを抜去しましたが、その後は外耳炎の経過が良好なため1カ月後には耳血腫も無くなり、治療終了としました。

 

今回の「耳血腫」という症例はレトリーバー系の比較的大きな垂れ耳の犬がなりやすいと言われています。

耳血腫になった場合は耳介に溜まった血液を抜いてあげるだけで改善はしますが、根本にある外耳炎などの病気を治さない限り再発することが多いです。

また重症の場合は外科的な処置を行う場合もあります。

ヒトと比べて犬は耳が発達しているからこそ、単に耳の痒みと片づけずに動物病院の受診をお勧めします。

 

 

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