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院長の症例紹介

手術症例:ミニチュア・ダックスフント 1歳 メス 誤食 腸閉塞 腸管内異物摘出

院長の症例紹介 2016年11月24日

主訴は「夕方から頻回に嘔吐を繰り返している」との事でした。

 

夜間診療でのご来院で、嘔吐しているとの事でしたが本人は元気な様子だったため、皮下補液と制吐剤の注射を行い経過観察としました。

翌日には嘔吐は無くなりましたが、食べたそうにしているが食べられないという事で超音波検査、血液検査などを行いました。

 

img005 超音波検査画像

 

レントゲンには明らかな異物は写りませんでしたが、超音波検査では空回腸あたりに高エコーを示し、胃・腸に内容物が停留していました。

また、血液検査ではGPT、ALPが上昇し、炎症反応を示すCRPも10mg/dl以上を示していたため誤食を疑いました。

 

飼い主様に詳しくお話しを伺うと「3日前に自宅に帰るとゴミが散乱していた事があった」との稟告があったため、誤食の可能性が高まり、緊急開腹手術を行いました。

 

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今回の症例では超音波検査で高エコー所見が確認された小腸部分にアプローチしていきました。

 

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小腸(空腸と回腸)

 

小腸を確認すると、異物通過した空腸は炎症を生じ、、異物通過がない回腸は正常な色をしていました。

この小腸の色の違いから、異物が大きな負担をかけていたか推測出来ると思います。

 

img_9925 異物停留部

 

今回は小腸の色から異物停留部はすぐに確認出来ました。

 

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摘出後と摘出物

 

空腸部が閉塞していたため、直上切開にて摘出し、閉腹しました。

摘出物は3cm程の固形物だったため、飼い主様に確認したところ「トウモロコシの芯」ということでした。

以前も「トウモロコシの芯」を何度か細かく砕いて与えたことがあるということだったので、今回の事はとても驚かれていました。

 

術後2日目で飲水を開始し、3日目には流動食を開始し、嘔吐も無いため4日目に退院しました。

 

今回の症例では以前与えた事がある食材をゴミ袋から見つけ、誤食し、腸閉塞にまで至ってしまったケースです。

犬は人である私たちが考える以上に鼻が利き、考え、行動をしています。

家族である動物の目線まで下がって生活環境を見渡し、危険がないかを確認する必要もあるのではないかと思います。

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