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院長の症例紹介

診察症例:トイプードル 3歳 オス 免疫介在性溶血性貧血 IMHA

院長の症例紹介 2016年10月25日

主訴は「今日から急に嘔吐があり、血尿と血便がひどい」との事でした。

 

自宅でぐったりしているとの事だったので検診を行うと体温は40℃以上ありました。

血液検査を行うとヘマトクリット値29%、ヘモグロビン10g/dlと低値を示し、炎症を示すCRPは7.0mg/dl以上ありました。

 

img_9849 採取された尿

 

院内にて採取した尿は血色素尿で、これにより貧血は引き起こされていると考えました。

初めに膀胱の病変を疑い、超音波検査をしました。

 

img_9850 膀胱の超音波画像

 

膀胱には血色素尿が出る所見は発見出来ませんでした。

そのため次に疑ったのは脾臓でした。

 

img_9851 脾臓の超音波画像

 

脾臓に関しては顕著では無いですが、若干の腫大を確認しました。

脾腫での貧血も疑いましたが、腫瘍が原因ではありませんでした。

 

そして最後に疑ったのは「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」でした。

IMHAとは何らかが原因で赤血球に対する抗体ができ、脾臓・肝臓・骨髄内などで赤血球が破壊される疾患です。

最初の主な症状として、血色素尿・発熱・黄疸が挙げられます。

また確定ではないですが、シーズー・プードル・マルチーズなどの好発犬種と言われています。

 

今回の症例では確定診断を行うために赤血球自己凝集試験と直接クームス試験を行いました。

 

EPSON MFP image 直接クームス試験結果

 

結果は自己凝集も確認でき、クームス試験も陽性で、その他の症状も類似している事からIMHAと診断しました。

 

その後はステロイドなどで免疫抑制を行い、血栓予防のための低分子ヘパリンと貧血改善のために輸血を連日行い、最終手段としてガンマガード(ヒト免疫グロブリン)の投与を行いました。

ガンマガードはヒト由来のモノで、様々な抗体が入っていることから炎症反応や自己免疫反応を抑える時に使用しますが、犬にとっては異所タンパクなので効果が短くなったり、アナフィラキシーが出現する場合もあります。

IMHAには効果的ではありますが、高価な事とヒト由来のため抗体が出来てしまうことが多く、連日の投与は出来ません。

私も最終手段の治療である事と飼い主様の動物に対するお気持ちを考えて、ガンマガードの投与をご提案しました。

投与から2日後に貧血の進行は止められずに、亡くなりました。

 

今回の症例は様々な文献を調べ、近隣の動物病院にも輸血提供のご協力をして頂きながら、治療を行いました。

私の力が及ばず、飼い主様にもお気持ちなどでご負担をかけてしまいましたが、亡くなった後に感謝のお言葉と私やスタッフの事もお気遣い頂き、今後の治療での糧として頑張りたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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