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院長の症例紹介

手術症例:ポメラニアン 11歳 オス 貧血 血管肉腫

院長の症例紹介 2016年10月20日

主訴は「去年からだんだん元気が無くなってきた」との事でした。

 

去年の他院での血液検査では異常は見つかりませんでしたが、当院に来院した時には可視粘膜は白く、明らかな貧血状態にありました。

当院での血液検査では白血球や肝臓の数値は高値、ヘモグロビンは4.8g/dL、ヘマトクリット値は13%を示しました。

血液に関しては再生像は確認できたため、非再生性免疫介在性貧血などは除外し、レントゲンと超音波検査で精査しました。

 

img_9825 超音波検査画像

 

検査の結果は脾臓の腫大は顕著で、脾臓が貧血を引き起こしている原因の可能性が高いと診断しました。

また弁膜症も確認され、手術に関してのリスクはかなり高い事をお話した上で、飼い主様は手術をご希望されました。

 

ですが現時点で貧血は進行しているため、夜間に輸血200mlと輸液を行い、翌日に手術を行いました。

 

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脾臓摘出

 

摘出脾臓には出血跡の大網との癒着部位が数か所ありました。

 

 img_9824

小腸病変

 

 肝臓病変

 

各腹部臓器に関しても黒色の変色部位が点在しており、転移を疑う所見でした。

閉腹後、飼い主様に手術内容と今後の経過予測をお話しし、病理組織検査に摘出脾臓を提出しました。

 

術後は経過も良く、起立し食事を摂取も可能になったため術後3日目に退院となりました。

ですが退院3日後にご自宅にて亡くなりました。

 

後日、病理組織検査の結果は「血管肉腫」という悪性腫瘍でした。

脾臓には広範囲の出血と他臓器には壊死や腫瘍性増殖が認められました。

腹腔内播種も認められ、余命も長くない事をお伝えしなくてはならず飼い主様にもご負担をかけてしまいましたが、ご理解頂けた事に本当に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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