診察症例:トイプードル 10歳 メス 甲状腺機能低下症|下野市・小山市の動物病院|二次診療・夜間救急対応のちょう動物病院

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院長の症例紹介

診察症例:トイプードル 10歳 メス 甲状腺機能低下症

主訴は「最近元気がないような疲れやすいような気がする」との事でした。

 

生活や食事に関しても変化はなく、2カ月前から元気にムラがあったそうですが、食欲なども変化がなかったため年齢的な症状とも飼い主様は考えていたそうです。

昨年から肝臓数値が上昇していたため、肝臓薬の内服を開始し、3カ月前に休薬しており、今回のバースデー健診では飼い主様の稟告の追求と1カ月に1度の肝臓の経過観察を含めて精査しました。

 

当院でのバースデー健診は主に検診・血液検査・心電図検査・レントゲン検査・体脂肪を通常の3割引きの値段で行っており、多くの飼い主様にご利用頂いています。

毎年バースデー健診を希望される方は一年の体の変化や病気の早期発見治療などにつながり、とても喜ばれています。

 

今回の症例でも年に1回のバースデー健診で早期に診断することが出来ました。

 

img006-1-300x124 1年前の心電図

 

2 今年の心電図

 

明らかな違いは1年の間に脈拍が1分間に50bpm減少したことでした。

 

img_9812 超音波検査画像

 

また昨年と比べ、胆泥の貯留が顕著でした。

 

そのため肝臓に関しては内服を再開し、脈拍の減少と疲れやすさに関しては年齢とメスである事から甲状腺ホルモン検査を行いました。

 

EPSON MFP image

甲状腺ホルモン検査結果

 

数日後の甲状腺ホルモン検査結果は全て低値だったため、検査機関より「甲状腺機能低下症の可能性が高い」との診断がきました。

そのため診断後は甲状腺ホルモン剤の内服を開始し、2週間後の再来院では当初の「疲れやすさ」は見られなくなったとの事でした。

今後は甲状腺ホルモン剤の投与により亢進症症状が出ないようにコントロールを行ったり、定期的T4、FT4と共にTSHの検査を追加し、経過を観察していきます。

 

「甲状腺機能低下症」などのホルモン疾患は大きな症状が出にくく、その症状から加齢が原因と考えられる事も多いため、発見されにくい病気の一つです。

主症状としては元気消失・脱毛・徐脈・高コレステロールなどが挙げられますが、神経症状や生殖器系症状など症状は多岐にわたります。

1つの症状や初期段階で甲状腺ホルモン検査をご提案する事は難しく、いくつかの症状が当てはまったり、段階的な検査をしている場合にご提案していく事が多いです。

今回は1年に1回の健診をして頂いていたからこそ発見し、ご提案が出来たのではと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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