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院長の症例紹介

診察症例:イヌ(Mixed) 10歳 メス フィラリア感染

院長の症例紹介 2016年09月04日

主訴は「お腹が最近膨らんできている」との事でした。

 

当院では初診表に「フィラリア予防の有無」の記載があり、フィラリア未予防だったため血液検査を行いました。

フィラリアの検査キットを使用し、8分程で結果が出ます。

 

IMG_9204 検査結果写真

 

検査結果よりフィラリア感染は「強陽性」でした。

 

直接法によるミクロフィラリア動画

 

また顕微鏡でも上記の様なミクロフィラリアが検出されました。

この結果からフィラリア感染による腹水貯留と判断し、エコー検査を実施しました。

 

IMG_9207 腹部エコー写真

 

体重から考え、このエコー画像を見ると1L以上は腹水貯留があると考え、エコー検査後に腹水抜去を行いました。

 

IMG_9205 胸部エコー写真

 

また右心室にフィラリアを確認しました。

フィラリアはエコー検査では2本線のような形に写ってきます。

 

フィラリア症の初期症状としては咳が確認されることが多いです。

今回の症例でも散歩中に咳をよくしていたという稟告がありました。

診断後は2週間に一回の腹水抜去と内服とエコー検査で経過観察し、腹水抜去は毎回2L以上になっていました。

診断後、1年以上を頑張ってくれましたが臓器不全のため亡くなりました。

 

フィラリア症は昔と比べ減少しましたが、当院でも毎年何例かフィラリア症の診断をしています。

「感染しないから・・・」と断言する方が時折いらっしゃいますが、感染している動物がいる事も事実です。

一緒に暮らす家族のためにも予防はして頂くようにお願いいたします。

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